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パンさんのちょっといい話。

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我が家の長女、パンさん。
今年で3歳になる女の子です。

この子が大事で大事で、この子を産みたかった、と後悔する日々です。
弟の麦太朗も産まれ、家族皆新しい生活にも慣れたところ、事件は起きたんです。

朝、山さん(父)が仕事へ出る時に私もパンさんのごはんを買いに一緒に出る事に。
もちろん麦太朗はベビーカーに乗せて。
パンさんは留守番。
のはずですが、最近私たちは仕事も忙しく、バタバタ。家族皆で薬局まで散歩することにした。

近所の薬局でドッグフードを買い、山さんは仕事へ。
「いってらっしゃーい」
その時山さんと私達の間に1台の車が横切り、それと同時に山さんは消え仕事へ。

私は麦太朗とパンさんと帰宅。
家に着くとまずパンさんのリードを外し、麦太朗をベビーカーごと家の中に。

あれ???
いつも麦太朗をベビーカーごと家に入れたら必ずパンさんがお帰りのクンクンするのに。

いない。


とっさに外を見ると猛ダッシュしてる。

まさに犬らしい背後。

ドッグランに行っても、走ったりしないパンさん。
どっちかっていうとビビリのパンさん。
運動音痴なパンさん。
白馬か!!と突っ込みたくなるほどの馬走り。

「待ちなさい!パン!」

という私の声など無視。
しかし、私には麦太朗がいて、すぐには追いかけられない。
麦太朗を固定して置いて、とにかく私も走った。
歩行者の人にも聞いた。

パンさんの動きが早すぎたのか皆見てないと言う意見ばかり。

私ボー然。
とにかく、山さんに連絡し、私は家に帰り、やはり泣いていた麦太朗を抱っこ紐に入れて自転車で探しに行こうとした時、山さんから電話。

「パンさん、いたよ。」
「え?!」
「パンさん、薬局の前で座って俺を待ってた」

そうなんです。
パンさんは、山さんが途中でいなくなり、薬局に残っていると思ってたので迎えに行ったみたいです。

最後のバイバイのところが1台の車でさえぎられ、よく分かってなかったんでしょうね。


私が呼んでも止まらなかったパンさんは、
山さんを見つけると走って駆け寄ったみたいです。

パンさんを怒るというか褒めてあげたい。
お父さんが、心配やったんやねぇ。うん。

私はと言うと、汗まみれで、泣いている麦太朗を抱っこし、間違い電話を5人くらいにかけてしまう動転ぶりです。
はい、私の不注意です。
厄年とか、最近ついてないとか、言い訳してますが、単純に不注意です。

パンさん、麦太朗、2つの命を大切に注意深くまもれる母になりたいです。
パンさんのちょっといい話。_e0172800_13061059.jpg


by xxxcham | 2015-10-17 12:43